粋なラベルに心を掴まれる、山形・亀の井酒造「黒ばくれん」の潔い切れ味
テーブルの上に置かれた一本の緑色のボトル。黒を基調としたラベルに、どこか挑戦的な、それでいて粋な表情で杯を傾ける女性の姿が描かれています。山形県の亀の井酒造が手がける「黒ばくれん 超辛口吟醸生酒」は、その佇まいからして、ただものではない個性を放っています。

「ばくれん」という言葉が持つ、自由奔放で少し勝ち気なイメージそのままに、このお酒の魅力は何といってもその鮮やかな切れ味にあります。一口含めば、ラベルに記された「超辛口」という言葉が、決して大げさではないことがすぐに分かります。きりっとした輪郭が際立ち、喉を通り抜ける瞬間の爽快感は、まさに「超」とつくにふさわしい潔さです。
面白いのは、それほどまでにドライな印象でありながら、決してアルコールの強さが突出しているわけではないという点です。鋭い切れ味の奥から、お米由来の心地よい風味がふわりと漂い、吟醸酒らしい上品な香りが鼻をくすぐります。生酒ならではのみずみずしさも相まって、力強さと優しさが絶妙なバランスで同居しているかのようです。
キリッと冷やして、そのシャープな表情を存分に楽しむ。そんな時間が、日常の喧騒をさらりと流してくれるかもしれません。一度その潔さを知ってしまうと、またあの爽快な瞬間に戻りたくなるような、不思議な引力を持った一本です。
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