白ブドウの香りと雄町の力強さ。広島・中尾醸造の「誠鏡 番外品 純米雄町八拾」に酔いしれる
広島県竹原市で、長年愛され続けている中尾醸造の「誠鏡」。そのラインナップの中でも、ひときわ目を引く「番外品」の文字を冠した一本が、今回ご紹介する「誠鏡 番外品 純米雄町八拾」です。

このお酒の大きな特徴は、酒米「雄町」をあえて80%という低精白で醸していること。お米をあまり磨かないことで、雄町という米が持つ本来の個性や、複雑で奥行きのある旨味を最大限に引き出そうという蔵のこだわりが感じられます。
グラスに注ぐと、まず驚かされるのがその香りです。投稿者さんによれば「白ブドウを思わせる上立ち香」がふわりと立ち上がるとのこと。低精白のお酒というと、どっしりとした重厚なイメージを持たれがちですが、この「誠鏡」はどこか洗練された爽やかさを纏っています。

口に含めば、雄町らしいしっかりとした重みがありながらも、味わいの輪郭は非常にハッキリとしています。ドライな後口が全体を引き締めてくれるので、お米のエネルギーを存分に感じつつも、次の一口が自然と進んでしまうような、心地よいバランスに仕上がっているようです。
「無濾過生詰」で仕上げられた、瑞々しさと力強さの共演。静かな午後のひとときや、一日の終わりにじっくりと向き合いたくなる、そんな特別な「番外品」ですね。



