幻の米が織りなす、驚きの飲みやすさ。菊水酒造「純米大吟醸 原酒 酒米菊水」の奥深い世界
新潟県新発田市に蔵を構える菊水酒造。そのラインナップの中でも、ひときわ凛とした佇まいを見せるのが「純米大吟醸 原酒 酒米菊水」です。黒を基調としたスリムなボトルに、金色の円が描かれたラベル。そのシンプルで洗練された姿からは、中身への期待が自然と高まります。

このお酒の大きな特徴は、名前に冠された「酒米菊水」にあります。かつて途絶えかけたものの、蔵の情熱によって復活を遂げたという希少な酒米を100%使用。精米歩合40%まで磨き上げられた純米大吟醸、しかも加水をしない原酒という贅沢な造りです。裏ラベルに目を向けると、アルコール分は17度と記されています。原酒らしい力強さを予感させますが、実際に口に含んでみると、その予想は心地よく裏切られることになります。

まず感じるのは、まろやかでコクのある質感です。幾重にも重なるような奥深い味わいが広がり、原酒ならではの飲み応えがありながら、驚くほどスムーズに喉を通っていきます。高い度数を感じさせないほどの飲みやすさは、初めてこのお酒に触れる人を驚かせるかもしれません。
日本酒を飲み慣れている方はもちろんのこと、普段はあまり日本酒を手に取らないという方にとっても、新しい扉を開くきっかけになりそうな一本です。ゆったりとした夜に、じっくりとその奥行きを確かめたくなる。そんな上質な時間が、この黒いボトルの中に詰まっています。





