力強さと潔いキレ。東京・豊島屋酒造「十右衛門」のドライな魅力
東京都東村山市に蔵を構える豊島屋酒造。そこから届いた、どこか凛とした佇まいを感じさせる一本をご紹介します。その名も「十右衛門(じゅうえもん)」。

和紙のような質感のラベルに、太く、迷いのない筆致で書かれた銘柄名。その上には「Juemon」とアルファベットが添えられ、伝統を大切にしながらも現代的なセンスが光るデザインです。このお酒は、濾過や加水を行わない「純米無濾過原酒」として醸されています。
実際にいただいてみると、無濾過原酒らしいしっかりとしたボディの重みが感じられます。それでいて、特筆すべきはそのキレの良さ。非常にドライな後味が際立ち、潔いほどの辛口に仕上がっています。お米の旨みをどっしりと受け止めつつ、最後はスッと引き際が美しい。そんな二面性が、飲む人を飽きさせません。

裏ラベルを覗いてみると、原料米には「八反錦」が100%使用されていることがわかります。日本酒度は+3.5、酸度は1.6。数値からも、甘さを抑えた芯のある構成が読み取れますね。アルコール度数は17度以上18度未満と少し高めですが、そのドライな飲み口が心地よい満足感を与えてくれます。
しっかりとした味付けのお料理と合わせても負けない力強さがありながら、次のひと口を誘う軽やかなキレ。東京の地で丁寧に醸されたこの一本、今夜の晩酌にいかがでしょうか。





